こんにちは、laf(ラフ)です。
海外でワードプレスを使うときに多くの人が最初に直面する問題は、管理画面が開けないということです。
日本では開けていても、海外で開こうすると「WordPress管理画面へのアクセスが拒否されました」というメッセージが出て開くことができないのです。
これはサーバーのセキュリティ対策で、海外からのアクセス制限を行なっていることが原因となります。
この記事では、海外からのアクセス制限を解除する方法を状況別に3通り紹介します。
短期滞在者の場合:セキュリティ設定オフ

まずは、一時的に海外でワードプレスを利用する機会があり、使用頻度も低いという場合のアクセス制限解除の方法を紹介します。
下記のような場合におすすめの方法です。
- 出張や旅行などで一時的に利用が必要
- とりあえず今すぐ利用したい
設定方法は簡単です。サーバーパネル内の設定をオフにするだけ!
すぐにワードプレスが利用できるようになります。

デフォルトでは、オンになっています。
ここでは、wpXシン・レンタルサーバーの管理画面で説明しますが、エックスサーバーも同じUIのシステムを使用しているため、見た目は同じになります。
手順は下記のとおりです。




ただ、これらの設定をオフにするとセキュリティが弱くなるので、ワードプレスを短時間使用する場合のみに利用しましょう。
利用が終わった後はすぐに設定をすべてオンに戻します。「オン」のボタンを選ぶだけではなく、右下の「設定する」をクリックして確定することもお忘れなく。
海外在住や長期滞在の場合:特定IPの制限解除


海外で長期間ワードプレスを使用する場合は、指定のグローバルIPアドレスのみ海外からの制限を解除するという方法があります。
下記のような場合におすすめの方法です。
- 海外在住
- 海外駐在
- 海外留学
- 海外長期滞在
自分のIPアドレス以外の海外からのアクセスはできないので、セキュリティは高くなります。
自分以外でワードプレスの管理をしている人がいれば、そのIPアドレスを追加することもできます。
この設定では.htaccessの編集を行うため、設定を始める前に万が一に備えてバックアップを取っておきましょう。
それでは、設定方法を解説します。


SetEnvIf Remote_Addr “^111.222.333.444$” AllowCountry
111.222.333.444部分の数字は制限を解除したいグローバルIPアドレスに変更します。
例えば、グローバルIPアドレスが555.666.777.888だったとすると、下記のようになります。
SetEnvIf Remote_Addr “^555.666.777.888$” AllowCountry
自分のグローバルIPアドレスが分からないという人は、こちらのサイトで調べることができます。
- ワードプレス管理画面が開けるか
- 記事の編集や保存ができるか
2番目の「記事の編集や保存」ができなかった場合、さらに「RESTAPIアクセス制限」をオフにする必要があります。
手順は以下のとおりです。
- サーバーパネルを開く
- WordPressセキュリティ設定を開く
- 設定対象ドメインが間違っていないか確認
- 「RESTAPIアクセス制限」欄の「OFFにする」をクリック
- 右下の「設定する」をクリック
「RESTAPIアクセス制限」をオフにする理由は、wpXシン・レンタルサーバーのサーバーパネル内に下記のように記載されています。
国外IPアドレスからWordPressバージョン5系統をご利用の場合、「REST API アクセス制限」をOFFにしてください。「REST API アクセス制限」をONにすると、記事の編集・保存が行えない場合があります。
WordPressのバージョンが分からない場合は、ワードプレスダッシュボードの左上にある「W(ワードプレスのロゴ)」の中の「WordPressについて」をクリックすると、表示されます。
REST API アクセス制限をオフにするとセキュリティは弱くなるので、下記の基本的なセキュリティ対策も忘れないように行いましょう。
- WordPress本体のアップデートを適宜行う
- プラグインやテーマも常に最新版で運用
- パスワードも定期的に複雑な文字列へ変更
Wi-Fiはプロバイダーによっては、固定IPでない場合があります。固定IPでない場合、IPが変更されるたびに同じ設定を行う必要が出てきます。変更される頻度によりますが、手間がかかりすぎて効率的ではなくなります。
この場合は、次の項で紹介するVPNの利用をおすすめします。
上記2つが当てはまらない場合:VPN利用


ここまで紹介してきた2つの状況が当てはまらない場合は、VPNを利用することになります。
VPNの利用は下記のような場合におすすめです。
- 海外から日本の取引先のワードプレスに記事投稿をしている
- 海外で固定IPアドレスが利用できない
- 海外の外出先でワードプレスを利用する
- 海外を転々とするデジタルノマド
それでは、ひとつずつ説明します。
海外から日本の取引先のワードプレスに記事投稿をしている
ウェブメディアライターをしていると、取引先のワードプレスに記事投稿まで行うお仕事も出てきます。
多くの日本の取引先はサーバーで海外アクセス制限をしているため、海外からワードプレスの管理画面は開けず、記事投稿もできません。
だからといって、取引先にこの記事で紹介してきたようなセキュリティ解除設定をお願いするわけにはいきません。
そこで登場するのが、VPNです。
VPNとは、Virtual Private Networkの略で、仮想の専用ネットワークです。
日本のIPアドレスが利用できるVPNサービスを通してワードプレスにアクセスすると、日本からのアクセスと認識され、海外アクセス制限の対象ではなくなります。
そのため、日本にいるときと同じように、ワードプレスを利用することができるようになります。
VPNを使用すれば、取引先に迷惑をかけることなく仕事ができます。
海外で固定IPアドレスが利用できない
自分が使用しているグローバルIPアドレスの海外アクセス制限を解除することで、ワードプレスは利用できるようになります。
しかし、もし利用しているグローバルIPアドレスが固定IPでなかった場合、IPが変更されるたびに制限を解除する必要があり、効率的ではありません。
この場合は、VPNの利用が便利です。利用料金を支払う必要がありますが、下記のようなメリットもついてきます。
- 面倒な設定は必要ない
- 「RESTAPIアクセス制限」をオフにする必要がない
- 暗号化通信でセキュリティがさらに向上
- 海外から日本限定のサービスを利用できる(動画視聴など)
- 日本から海外限定のサービスを利用できる(動画視聴など)
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海外の外出先でワードプレスを利用する
外出先でワードプレスを使用する場合はカフェのWi-Fiやスマホのテザリングなどを利用しますが、海外からのアクセスになるので管理画面は開けません。
この場合、日本のIPアドレスが利用できるVPNサービスを利用することにより、ワードプレスの管理画面が開けるようになります。
スマホのグローバルIPアドレスは、基本的には固定IPではないので、グローバルIPの海外アクセス解除では対応できません。
海外を転々とするデジタルノマド
色々な国を短期間で移動していくデジタルノマドの場合、滞在先ごとにWi-FiのグローバルIPが変わってくるので、その度にワードプレスで海外制限解除設定をするのは手間です。
VPNサービスを購入しておけば、基本的にはどの国に行っても日本のサーバーに接続してインターネットを利用できるので、ワードプレスも日本にいる時と同じように使用できます。
ただし、国によってはVPNの利用を禁止している場合もあるので気をつけてください。
まとめ
この記事では、WordPress(ワードプレス)の海外アクセス制限の解除方法を3つ紹介しました。
3つの中で最も安全に海外からワードプレスの管理画面を開く方法は、「VPNの利用」です。
VPNをおすすめする理由は、
- グローバルIPの海外制限解除のように「RESTAPIアクセス制限」をオフにする必要がない
- 暗号化通信でさらにセキュリティが高まる
- 面倒な設定や「.htaccess」を編集する不安がない
からです。