シヴァナンダヨガ始まりのマントラ公式表記!読み方・訳・意味も解説

こんにちは、laf(ラフ)です。

南インドのケーララ州にあるシヴァナンダアシュラムで1ヶ月間過ごしました。

アシュラムはジャングルのなかのような雰囲気で、実際ライオンの鳴き声が聞こえてきたりもします。

アシュラムの中にも緑がたくさんあるのですが、手入れが行き届いているので、いつも気持ちよく過ごすことができました。

ただ自然がいっぱいなので、巨大な蚊などの虫もたくさんいますが…。

今回はシヴァナンダアシュラムで習った「シヴァナンダヨガ」を始める前に唱えるマントラ(チャンティング)を紹介します。

シヴァナンダアシュラムのアーサナ(ヨガのポーズ)のクラスの実際の流れは、

  1. 始まりの祈り(マントラ)
  2. 呼吸法(プラナヤーマ)
  3. 太陽礼拝(サンサルテーション)
  4. アーサナ12ポーズ
  5. シャバアーサナ〜全身リラックス法
  6. 終わりの祈り(マントラ)

となっていて、今回紹介するのは、

  1. 始まりの祈り(マントラ)

となります。

目次

マントラとは?

ヨガには読誦法(スヴァデイヤーヤ)という「自分を見つける」ための訓練があります。

例えば、

  • 聖典を読む
  • マントラを唱える
  • キールタンを歌う

などです。

マントラはその読誦法のひとつであり、凝り固まった「クセ」から人を解放させたり、集中力を高めたりすると言われています。

  • マン=意識
  • トラ=解放する、保護する

という言葉の意味からも効果が想像できますね。

ここからは、始まりのマントラを、

  1. マントラを唱える意味
  2. ローマ字表記
  3. 発音の仕方
  4. 日本語訳
  5. 意味

の順番で紹介していきます。

ローマ字表記はシヴァナンダアシュラムでもらったマントラの小冊子そのままを記載しているので、公式の表記になります。

それぞれ読みたい部分へは「目次」を開いて、該当の項目をクリックすることで移動することができます!

始まりのマントラ(Dhyana Slokah/Gaja nanam)

シヴァナンダヨガではアーサナのクラスの前にマントラを唱えます。

始まりのマントラはDhyana Slokah(Gaja nanam)、ディヤーナ・スローカ(ガジャナナム)と呼ばれるもので、

  • クラス全員の意識をひとつにし調和させる
  • 集中力を高めアーサナの効果をより高める
  • 穏やかな気持ちになり気付きを深める

などの助けをしてくれるものです。

アーサナのクラスでは、マントラを唱え始める前にオームを3回繰り返していました。

Om Om Om(オーム オーム オーム)

オームは「オーーーーーム」と長くゆっくり伸ばすように発音します。

それでは、ローマ字表記から紹介していきます。

ローマ字表記

Gajananam Bhuta Ganadi Sevitam
Kapitta Jambu Phala Sara Bhakshitam
Uma Sutam Shoka Vinasa Karanam
Namami Vighneshvara Pada Pankajam

Sadananam Kunkuma Rakta Varnam
Mahamatim Divya Mayura Vahanam
Rudrasya Sunum Surasainya Natham
Guham Sadaham Saranam Prapadye

Ya Kundendu Tusara Hara Dhavala
Ya Subhra Vastravrta
Ya Vina Vara Danda Mandita Kara
Ya Sveta Padmasana
Ya Brahmacyuta Sankarah Prabhrtibhir
Devaissada Pujita
Sa Mam Patu Sarasvati Bhagavati
Nissesa Jadyapaha

Om Namassivaya Gurave
Saccidananda Murtaye
Nisprapancaya Santaya
Sri Sivanandaya Te Namaha
Sri Vishnudevanandaya Te Namaha

Om Sarva Mangala Mangalye
Sive Sarvatha Sadhike
Saranye Tryambake Gauri
Narayani Namostu Te Narayani Namostu Te

Om Saha Navavatu Saha Nau Bhunaktu
Saha Viryam Karavavahai
Tejasvina Vadhitamastu Ma Vidvisavahai
Om Shanti Shanti Shantih

発音の仕方

ガジャーナナム・ブッータガナーディ・セヴィタム
カピッタ・ジャンブー・パラ・サーラ・バクシタム
ウマー・スタム・ショーカヴィナーシャ・カーラナム
ナマーミ・ヴィグネシュワラ・パーダ・パムカジャム

シャダーナナム・クムクマ・ラクタ・ヴァルナム
マハーマティム・ディヴィヤ・マユーラ・ヴァーハナム
ルドゥラシャ・スーナム・スラサイニャ・ナータム
グハム・サダーハム・シャラナム・プラパッディイェ

ヤー・クンデンデュ・トゥシャーラ・ハーラ・ダヴァラー
ヤー・シュブラ・ヴァストゥラーヴリター
ヤー・ヴィーナ・ヴァラ・ダンダ・マンディタ・カラー
ヤー・シュヴェータ・パドマーサナー
ヤー・ブランマーチュタ・シャンカラ・プラブリティビィ
デヴァイサダー・プージター
サー・マーム・パートゥ・サラスワティー・バガヴァティー
ニシェシャ・ジャーディヤーパハー

オーム・ナマシヴァーヤ・グラヴェ
サッチダーナンダ・ムールタイェ
ニシプラパンチャーヤ・シャーンターヤ
シュリ・シヴァナンダヤ・テー・ナマハ
シュリ・ヴィシュヌデヴァナンダヤ・テ・ナマハ

オーム・サルヴァ・マンガラ・マーンガリイェ
シヴェ・サルヴァータ・サーディケ
シャランイェ・トラヤムバケ・ガウリ
ナーラーヤニー・ナモストゥ・テ・ナーラーヤニー・ナモーストゥ・テ

オーム・サハ・ナーヴァヴァトゥ・サハ・ナゥ・ブナクトゥ
サハ・ヴィーリャム・カラヴァーヴァハイ
テージャスヴィナーヴァディタマストゥ・マー・ヴィッドヴィシャーヴァハイー
オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティヒー

日本語訳

ウマー(パールヴァティ女神)の息子であり、 悲しみを破壊してくださり、 霊のリーダーであり、象のお顔をしたガネーシャ神よ 果実のエキスを食べているお方

障害を取り除き成功をもたらすガネーシャ神の蓮華の御足にひれ伏します

6つの顔を持ちクムクムのような赤色の顔をしたお方 偉大な知識を持ち、神の孔雀にまたがっているお方 ルッドラ神(シヴァ神)の息子であり、神軍の指令官であるお方 戦いの神であるスッブラマンヤ神に救いを求めます

白蓮の花や月や雪のように白い花輪をつけ、穢れない衣装を身にまとったサラスワティ女神よ

ヴィーナ(弦楽器)を持ち祝福のしるしを示しながら、白い蓮華に鎮座し、ブラフマー神・ビシュヌ神・シヴァ神やほかの神々からも崇められている、母なるサラスワティ女神よ 無知と堕落を取り除き、わたしをお守りください

存在・純粋意識・至福そして完全を体現するシヴァ神に礼拝します あなたは世俗の中におられながら、常に平安です シヴァーナンダ師に礼拝します ヴィシュヌ・デヴァナンダ師に礼拝します

オーム、帰依者の世俗的・霊的な望みをすべて満たし、あらゆる吉兆をお授けくださり、第3の眼を持つ母なる女神、ガゥリー(パールヴァティ女神)に礼拝します ナーラーヤニー(ドゥルガー女神)に礼拝します

神が私たち師弟をお守りくださいますように 私たちが共に楽しむことができますように 師弟そろって真摯に取り組めますように 学ぶものすべてが役に立ち、いかなる理由であってもお互いに憎むことがありませんように 身体・心・魂が平安でありますように

意味

Dhyana Slokah(Gaja nanam)、ディヤーナ・スローカ(ガジャナナム)は5つの神などを称える祈りです。

称えることにより、それらの神の側面を発動させるという意味もあります。

5つの神などの特徴については下記の表にまとめました。

神の名前特徴別名
ガネーシャ
(Ganesa)
シヴァとパールバティの息子
象の頭と4本の腕を持つ
障害を取り除き
現世利益をもたらす
Ganapati
Vinayaka
Gajanana
Vigneshwara
スブラマンニャ
(Subramanya)
ガネーシャの弟
軍神
勇気を与えてくれる
Murugan
Kartikeya
Shadanana
Guhan
韋駄天
サラスワティ
(Saraswati)
芸術や学問の女神弁才天
グル
(Guru)
先生、導師
私たちを指導してくれる存在
ナラヤーニ
(Narayani)
全知全能の女神ドゥルガ(Durga)の別名
という説もあり

最後に唱えるシャンティーは、「平安、平和」を意味する言葉です。

  • 1回目……自身の内面の平安を祈る
  • 2回目……身の回りの平安を祈る
  • 3回目……宇宙法則レベルでの平安を祈る

と3回祈ることで、「生きとし生けるものすべての平安を祈る」ことになります。

まとめ

この記事では、シヴァナンダヨガの始まりのマントラ、「ディヤーナ・スローカ(ガジャナナム)」を紹介しました。

このマントラを唱えることにより集中力が増し、クラスの場合は一体感も感じることができるようになります。

シヴァナンダヨガを行うの前には「ディヤーナ・スローカ(ガジャナナム)」を唱えて、その違いを感じてみてくださいね。

下記の記事で終わりのマントラについても解説しています。

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